2026.06.26
事務長代行
診療報酬改定
今年は2年ごとに改定される診療報酬改定の年となり、今回も6月から施行されました。今回の改定では本体部分で3.09%の引き上げと、大幅な引き上げとなりましたが、薬価等は0.87%引き下げとなり、全体で2.22%のプラス改定となりました。また、各診療報酬項目ごとに施設基準の規定が設定され、新たな算定項目の追加、特定の診療行為への評価引き上げがございましたので、弊社が事務長代行に入らせて頂いております医療機関様の中でも、クリニック様の新設項目への対応に、かなりの時間を要しました。
ただ、並行して医療資材、消耗品が予想以上に高騰し、診療報酬改定の効果が相殺されてしまい、収益増に繋がっていない医療機関様も多いのが現状でございます。病院様におきましては、光熱費、輸送費の高騰、病院給食につきましても食材費、包装フィルム等の原材料費の値上げ、石油由来製品の手術着、手術帽、グローブ等の消耗品の相次ぐ値上げで、中小の民間病院様では、経営がとても難しくなっております。特に整形外科では、海外製の人工関節、人工骨頭等は、円安、原材料費の高騰などの影響で、仕入れ価格が診療報酬を上回ってしまうという状況も発生しております。医療資材のほとんどは使い捨ての為、今後、原材料不足の状況になり、価格高騰が相次ぐ場合に備え、使い捨て資材を再利用出来る仕組みの研究を推進するべきという声も出ています。
公定価格で運営されておられる医療機関様は、決められた診療報酬の中で経営をしていかなければならない為、診療報酬が引き上げられても、経営を継続して行く為のコストが診療報酬を超えてしまいますと当然、経営は成り立たなくなってしまいます。材料費、消耗品費、光熱費等の価格状況に応じた診療報酬改定を実施頂き、クリニック様と病院様が効率良く連携され、患者様が安心して診療を受けられる状況になる事を切に祈っております。

